【開催レポート】浜松と金沢、二都市の経営者が語る!地方×中小企業の組織変革のリアル

2021年3月9日、浜松市内の「Co-startup Space & Community FUSE」にて、株式会社山岸製作所(金沢市)の山岸晋作 氏と三光製作株式会社(浜松市)の山岸洋一 氏をお呼びしてセミナーを開催し、当社取締役・浜松ワークスタイルLab責任者 沢渡あまねがキーノートスピーカーとモデレーターを務めました。

オープニング Co-startup Space & Community FUSE(以下FUSE)コミュニティビルダー 辻村 昌樹 氏

FUSE(フューズ)のコンセプトは3つ。
①地域を持続的に発展させるエコシステムを作ること
②既存中小企業にイノベーションを起こすこと
③地域内(&金庫内)でイノベーティブな人材を育成し、意識を改革すること

コンセプトを実現するための「場」を備えて2020年6月にオープン。辻村様を始め、浜松いわた信用金庫の担当者が、「コトを起こす」メンバーや起業家、アライアンス先企業を伴走支援し、イベントやプロジェクトを企画されます。ここからどのようなイノベーションを起こすか、目が離せませんね!

Co-startup Space & Community FUSE コミュニティビルダー 辻村 昌樹 氏

◆キーノートプレゼン 株式会社なないろのはな 浜松ワークスタイルLab 沢渡 あまね
統制型一辺倒の制度やマネジメントが、組織や個人の成長リスクになることを説明。部分的にでも新しいスタイルを取り入れ、アップデートしていこうとのメッセージ。

オープンな制度、マネジメントを取り入れてアップデートできる企業と、アップデートできない企業の格差はさらに広まり、事業継続性や人材獲得力の差につながると警鐘を鳴らしました。

「地方都市の問題地図」では、「地方だから」「製造業だから」と、変わらない、今までのやり方を見直さないでいると、Uターン人材の経験を活かせる仕事がない、ワーケーションができないなど、地域活性のチャンスを逃してしまうと説明。

続いて、地方の製造業において業態やスタイルをアップデート、チャレンジし続けるお二人の社長のお話です。

◆事例紹介 1 株式会社山岸製作所 代表取締役 山岸 晋作 氏
株式会社山岸製作所(金沢)は、家具インテリアの販売、オフィスデザイン、ワークスタイルのアドバイスを事業としています。

WAA (work from anywhere and anytime) を掲げる同社の過去の姿は、製造業でした。

山岸晋作氏の社長就任後は、多額の債務超過に向き合うことから始まったそうです。会社を存続するために、何を残せばいいのか。創業からの歴史をひもとき、山岸製作所のDNAは「進取の精神」との考えに至ったといいます。

「常に豊かさを追求する先駆者である」ことを理念とし、ビジネスモデル変革に挑む山岸製作所様。
「風通しの悪い」職場を改善すべく、フリーアドレスのオフィスを作ることから着手されました。すると企画から8ヶ月で、雑然としたオフィスから、ショールームを兼ねた新しいオフィス「L ‘SCENA」(リシェーナ)をオープン。

フリーアドレスを実現するには、タブレットPCが必要。ファイル共有はクラウドを試す、と一つ一つ新しいスタイルを取り入れ、承認機能のクラウド化までは7ヶ月半。その他は、様子を見ながら、行きつ戻りつトライして、働き方を変化させていったといいます。

働き方を変化させた結果、自然にテレワークを行えたと語ります。(その他にも変化やオフィス改革の効果をお話しいただきましたが、ここでは一部のみ掲載します)

今では、オフィス家具の製造・販売のビジネスモデルから、「新しい働き方」を売るビジネスモデルへ変革しました。

「〜だからできない」という言い訳を、「〜だからこそやれる」という言葉に変えよう。小さいからこそ、短期間で変われた。地方だからこそ、新しいやり方を取り入れると注目される。力強いメッセージで締めくくりました。

◆事例紹介 2 三光製作株式会社 代表取締役社長 山岸 洋一 氏

三光製作株式会社(浜松市)は、金属・樹脂の表面処理加工を事業としています。

「企業変革を遂げたというより、トライをしている最中」と語る山岸洋一氏。その起点となったのはリーマンショック後の売上げの大幅ダウンと振り返ります。

「選択と集中」(量産/中品種/少顧客)から、「探索と分散」(1ヶ~量産/多品種/多顧客/多分野)ロングテール戦略(業種業界顧客拡大)へ。ロングテール戦略で増えた管理間接業務を効率化するサービスを導入するなど、さまざまな取組みにトライします。

ここからは、その取組みの一部をご紹介します。
抗菌めっき技術を使った自社商品 抗菌富士 の開発。

ダイバーシティ・女性活躍への取組み。三光製作様のオフィスでは、女性がいきいきと働いているのが印象的でした!

NOKIOO様 ミライ型ワーク企業 より

また、デジタルマーケティングに取組み、Web経由での新規顧客との取引きも増えていると話します。

近年のデジタルサービスは、価格も安く取り入れやすい。合わなければ、やめることもできる。中小企業にとって武器になると話す山岸洋一氏。これからも、まちこうばをデザインし直すプロジェクトを推進すると締めくくりました。

◆パネルトーク
【パネラー】
  株式会社山岸製作所 代表取締役 山岸 晋作 氏
  三光製作株式会社 代表取締役社長 山岸 洋一 氏
【モデレーター】
  株式会社なないろのはな 取締役・浜松ワークスタイルLab責任者 沢渡 あまね 氏

パネルトークの様子(オンライン)
左から、沢渡あまね、株式会社山岸製作所 代表取締役 山岸 晋作 氏、三光製作株式会社 代表取締役社長 山岸洋一 氏

パネルトークセッションでは、参加いただいた方の質問に回答しつつ4つのテーマについてお聞きしました。

◇テーマ 1「固定観念」を取り払うためにどうしたらよいか?では、「変えられるものに集中する、自分自身と未来は変えられると考えて、トライする」と山岸洋一氏。「業態変化に直面して、何が一番大切か考えた。創業から目指した理念” 新しい豊かさを金沢にもたらす “、これを変えなければ何を変えてもいいのではないかと考えた」と山岸晋作氏。

◇テーマ 2 「変わる苦しみ」「生みの苦しみ」とどう向き合ってきたか?では、「目的について社員とよく景色合わせをする。また、変化に時間がかかるものは時間軸も社員と共有する」と山岸洋一氏。「ネガティブな苦しみとポジティブな苦しみがあり、前者は与えられたものに対する不平、不満。後者は自らが選んだ苦しみ。実現したいから、苦しむ。苦しみとワクワクは表裏一体。苦しいのは、前を向いている証拠だと思うようにしている」と山岸晋作氏。

◇テーマ 4 全国の社長に一言!では、「言い訳を特徴に変えて、特色を武器に変えて、我々が皆で変わっていこう。」と山岸晋作氏。「地域、業種を超えてつながり、社会に貢献していこう」と山岸洋一氏からメッセージをいただきました!

また、ご参加いただいた皆様からも多くのコメントをいただきました。
・地方も都心も関係なく行動に移すことが大切だと感じた。ほかの地域の業種の違う方の話も聞きたい。
・事業だけでなく、行政、教育においても共感できる内容だった。
・条件が整ったら、オンラインでなくリアルでも開催したい。
・元気、勇気をもらえるセミナーだった。

○進行、配信は、なないろのはな 平野西舘 がお送りしました。

このたびは、当イベントにご参加いただきありがとうございます。なないろのはな 浜松ワークスタイルLabは、これからも、企業や地域社会のオープンな働き方および組織文化を推進してまいります。

【お知らせ】
組織のマインドシフトと変革を後押しする、『組織変革Lab』はじめます。5.5万円(税込み)/月で、沢渡あまねの講義聴き放題(社内視聴も可)。質疑とディスカッションもセットです。単月受講オプションも有。4月6日、8日にオンライン説明会を開催します。変革したい経営者、部門長、部課長、社労士やコンサルタントなど推進者の皆様、ぜひご参加ください。「もう一人で悩まない!」仲間とともに悩み、ともにアップデートしましょう!
組織変革Lab特設サイト https://cx.hamamatsu-ws-lab.com/

■4月6日(火)説明会 10:30~11:00(最大延長11:30)
https://7716nohana-cx-info-session20210406.peatix.com/
■4月8日(木)説明会 17:00~17:30(最大延長18:00)
https://7716nohana-cx-info-session20210408.peatix.com/